インフラ系SEの技術メモ

雑なエンジニアが低信頼性のメモを書いています。参考程度にとどめてください。

(日経コンピュータ感想)足利銀トラブル,セブン銀行顔認証,アクセンチュアの脱ホスト等

SAPの2025年問題

SAP ECC 6.0 が2025年で標準サポートが切れる模様で、その対応に日本の約2000社が対応に追われるとのことです。
SAP社としても該当バージョンのユーザに対してS/4HANAという最新バージョンへの移行アナウンスをしているが、データ量が数10テラバイトのためデータ移行を含めて更改に1年以上かかるのだとか。

SAPコンサルタントという職があることすら知りませんでしたが、その手の需要が今後高まる見込みのようです。

SAPを用いたシステムに携わったことがないのでピンとこないのですが、エクスポートして取り込むだけじゃないんですね。

足利銀のトラブル

ATMに通帳を入れて記帳すると、ATMが停止する事象が発生しました。
その理由が詳細に記載されていて興味深かったです。

  • キャッシュカードには磁気型とIC型がある
  • 磁気型は通帳とカードで口座番号が異なる(1だけ離れている)
  • ATMは通帳とカードの番号の差が1だけ離れていることを認証に利用していた
  • 記帳でページめくりが発生するとそのチェックロジック(離れているか否か)が効かないバグ
  • 異常な値としてプログラムが判断。手動復旧が必要なモードに遷移。

ここまで詳細に内容が出るものなんですね。

セブン銀行がATMに顔認証

スマホだけのやり取りに不安を覚える利用者や操作が分からない高齢者』をターゲット、とあります。若者はスマホでも気にしない気がしますがどうでしょうか。

ついでに新型ATMにはBluetoothがついているようで、それによって高齢者の見守りサービスにも展開が可能とのこと。
ATMもまだ進化するんですね。

メインフレーム

アクセンチュア社の取り組みにてメインフレームとその上で動くCOBOLの脱却が特集されていました。

その中で、
画面は MAP から Web、データは VSAN から RDB、Mainframe から LinuxCloud と書かれていました。
ホスト用語なのでしょうが、MAPという言葉知りませんでした。

世界トップ10の保険会社の全てがメインフレーム、世界トップ100の銀行の92社がメインフレーム

というデータもあるようです。改めて見るとすごい数字ですが、ここにもいつか手が入るんでしょうね。

りそなHDのアーム型ロボ(withRPA)

RPAツールによってプリンターに紙を印刷し、それを小型アームで回収するそうです。
この印刷業務は15分毎に繰り返す必要があったようですが、それをロボットにて置き換えたとのこと。

ついに物理的な作業までロボットが代替する時代なんですね。

この調子で介護の現場等にもどんどんロボットが投入されていって欲しいものです。

終わりに

りそなHDの自動化プロジェクトには度肝を抜かれました。プリンターから抜き取って所定の場所に置く作業くらい人間がやればいいじゃん?と思いがちうが、そういうところにもメスを入れる姿勢は素晴らしいと思います。