はじめに
「人工知能はなぜ椅子に座れないのか: 情報化社会における「知」と「生命」 (新潮選書) 単行本」を読んでいると興味深い例えを見かけたのでその紹介します。
漫画/メモ
この装置から解放された猫に視覚テストを行うと、自らの意思で動いていた猫は正常にテストを突破するもゴンドラに乗っていた猫はそれができなかった、という話。ここから分かる学術的なポイントは「空間認識能力の獲得には視覚情報だけでなく能動的な運動が必要」ってなわけですね。
本書ではこれを人工知能の学習に当てはめ、自らの身体を使って能動的に世界と関わらないと人工知能は世界を理解ができない、という方向で展開されていました。が、個人的には「能動的に動かないと学びは少ない」と自分なりに捉えてみたり。
終わりに
直観的には「本当なの?」と疑いたくなる話ですが、含蓄がある実験だとは思いました。同じ景色を見ているとしても、主体的に動かないと身にならないという戒めですね。