SEのゆるい技術メモ

ゆるくメモしてるので参考までに

【日経コンピュータの感想】ローコード開発という新しい開発の流れ

表紙

「ローコード革命 アフターコロナのDXを乗り切るカギ」

無人の工場が表紙です。
ちなみに裏面はLinuCの広告。

トラブルが起きるとベンダー名がバレる

6/10にみずほダイレクトが使えない障害ですが、同じく山形銀行八十二銀行も使えなくなっていたという話。しかも五十日は金融機関の繁忙期ということでてんやわんや。原因はIBMCloudのネットワークの輻輳

VPN for VPC, Kubernetes Service, COntent Delivery Network など主要サービスが勢ぞろい

ということで影響範囲も大きかった模様。同時期に使えなくなるとどこのベンダーを使っているか分かるのはAWSのトラブルでも同じです。

経路情報の正確性チェックは難しい

経路情報を交換する際に誤った情報伝搬したことで起きた上記の障害。
おもしろかったのは

一見非効率な遠回りの情報でも、事業者間で支払う料金の関係でそうなる場合があり、通信料の契約の閾値を超えそうな場合に急遽別の通信経路に切り替えて対応する事業者が存在する

という話。こういう誤った経路情報の伝搬を防ぐために「相手から渡される経路情報の正当性を電子証明書で検証する」仕組みが検討されているんだとか。おもしろい。

リモートデスクトップが数十倍の利用

NTTテクノクロスの担当者は「問い合わせや契約が約10倍に増えている」とのこと。
各社セキュリティ向上を売りにしていて例えば同社は

専用のUSBキーを差し込むことで社内パソコンにアクセスできる

方式なんかがあるんだとか。さらにおもしろいのはマルチモニターにも対応しているという話。すごい。

SAFeというアジャイルフレームワーク

初めて聞きましたが、スケールド アジャイル フレームワーク の略とのこと。
特徴は企画部門や業務部門、IT部門が協力することのようで以下がフレームワークのシェアの2Top。

  1. SAFs
  2. スクラムオブスクラム

アジャイルも色々と細分化しているんですね。

電子社印:eシール

送信企業と受信企業が認証局の仲介の元で正しくデータを送付する、これでハンコをなくそうという流れ。

日本でも総務省がベンダーを集めて検討を始めているということで、このあたりは確実に広まってきそうですめ。
冊子に出ていた企業名は「GMOグローバルサイン」「帝国データバンク」...関連株をチェックしておきます。

ローコードプラットフォーム

特集にもあったローコード、何かと思えば「コードを書かない=超高速開発」という用語のようです。
データ構造を入力するとアプリケーションが自動でできる、コーディング不要というスタイル。

確かにGUIでコーディングできれば視覚的にも分かりやすくメリットおおいですよね。
リーダー的ポジションの企業に
セールスフォースドットコム、マイクロソフト、メンディックスとアメリカ企業がずらり。

RPAにも通じますが、非エンジニアでも開発できるという流れは進むんだろうな~と思ってしまいます。
ちなみに日本の企業でも上記仕組みを採用している会社としてLIXIL社などが挙がっていました。素晴らしい。

ロイヤルホールディングスがLotusNotes廃止プロジェクト

300のアプリケーションをGoogleが提供しているG Suiteとクラウドベースのアプリで置き換えているプロジェクトが走っているみたいです。一部アプリはセキュリティ上の都合でNotes/Dominoに残したみたいですが、ぶっちゃけNotes重いですもんね...

作りこみができるのはメリットではあるものの、世の企業で一般的なワークフローは似通っているのでどんどんクラウドサービスに出ていく流れと見ています。

ローコードで起きる流れ

プラットフォーム型への進化により、ユーザ企業の内製化と自前保守は一段と進むとみられる

という記述があります。よってSI企業はローコード開発を嫌う風潮があったとのことで、請負型のビジネスから見るとマイナスなんでしょうね。内製化を支援するビジネスは自分の首をしめることにもなるので、なんとも難しいところです。

みずほの基盤刷新

旧勘定系は営業店で受け付けた申し込みはその営業店で完結する必要があった

とのことで刷新前にあった謎の制約が解消されたという話。こうやってITシステムの刷新で、過去できなかったことができるようになるというのは大きな影響を与える話でいいですよね。

システム運用子会社が日本IBMの出資を受け入れることで、どんどん運用の自動化を進めるとのことです。
実際オペレータの人員不足という話はよく聞くので、みずほには期待したいところです。

きらぼし銀行のシステム統合

八千代銀行と旧東京都民銀行と旧新銀行東京のシステムを段階的に統合してきた歴史が紹介されていました。

プロジェクトチームの中にメガバンクでシステム統合を経験した有識者を加えた

とのことで、みずほのようなプロジェクトにいた人はスキルを期待されるんでしょうね。

管轄裁判所

クラウドベンダーの比較としてAmazonMicrosoftGoogleがまとめられていましたが
「準拠法、管轄裁判所」という項目にて
AmazonMicrosoftは「日本の法律、東京地方裁判所」とありGoogleは「カリフォルニア州法、カリフォルニア州サンタクララの連邦裁判所」と記載がありました。

そういう視点はなかったので、個人的に目を引かれる項目でした。

終わりに

今回はかなり面白かったです。ローコード開発という用語は初めて聞きましたが、今後浸透していくんですかね。

次回もまた楽しみです。